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2025.04.09

【桶川市の桶川中央クリニック】消化器内科医が解説_便潜血陽性と言われたら?精密検査、原因、食事まで徹底解説

【消化器内科医が解説】便潜血陽性と言われたら?精密検査、原因、食事まで徹底解説

健康診断で「便潜血陽性」と診断され、不安を感じていらっしゃる方もいるかもしれません。
消化器内科医として、便潜血陽性の意味から、必要な精密検査、考えられる原因、そして日常生活で注意すべき点について、分かりやすく解説いたします。

 

便潜血陽性とは?精密検査の重要性

便潜血検査は、便に目に見えない血液が混じっていないかを調べる検査で、主に大腸がん検診として行われます。
「陽性」という結果は、便に血液が混じっている可能性を示唆しますが、
陽性=大腸がん ではありません。
重要なのは、結果を受け止め、
必ず精密検査を受ける ことです。

精密検査では、主に大腸内視鏡検査(大腸カメラ) を行い、大腸の粘膜を直接観察します。
これにより、ポリープやがんなどの病変を発見し、必要に応じて組織を採取して詳しく調べることができます。
その他、
注腸X線検査 や、必要に応じて血液検査、CT検査、MRI検査 などが行われることもあります。

 

便潜血陽性の様々な原因

便潜血陽性の原因は多岐にわたります。
大腸がんや大腸ポリープの他、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、大腸憩室出血などが考えられます。
また、痔などの肛門の病気や、胃や十二指腸からの出血、鼻血や歯茎からの出血を誤って飲み込んだ場合、
生理中の血液の混入、激しい運動による一時的な出血、一部の薬剤の影響なども原因となることがあります。
精密検査を通じて、出血源や原因となっている病気を特定することが重要です。

 

精密検査で異常がなかった場合と、その後の注意点

精密検査で特に異常が見つからなかった場合でも、安心はできません。
一時的な出血が原因であったり、検査時に出血が止まっていたり、ごく小さな病変が見つからなかった可能性も考えられます。
そのため、今後も
定期的な健康診断 を受け、便潜血検査で再び陽性となった場合は、再度精密検査を受けるようにしましょう。

日常生活では、バランスの取れた食事(食物繊維を豊富に、脂肪分控えめ)適度な運動十分な水分補給規則正しい排便習慣 を心がけることが大切です。
また、
禁煙・節酒 を守り、ストレスを溜めない ことも、大腸の健康維持に繋がります。

 

消化器内科医からのメッセージ

便潜血陽性という結果は、ご自身の体と向き合う大切な機会です。
過度な心配はせず、まずは医療機関を受診し、適切な精密検査を受けることが重要です。
当院では、患者様一人ひとりの不安に寄り添い、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけております。
便潜血陽性の結果についてご不安なことや、精密検査についてのご質問などございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
皆様の健康をサポートできるよう、尽力いたします。

 

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