大腸がん検診で引っかかった方へ

大腸がん検診で異常が見つかった方へ

皆様、がん検診は受けられましたでしょうか。大腸がん検診を受けられた方は、「検便」をされたかと思いますが、「便潜血陽性」と異常を指摘された方はいらっしゃいませんか?
便潜血陽性の結果が出た方は、二次検査として、大腸カメラ検査を受けていただく必要があります。

大腸がん検診で引っかかった場合に考えられる病気

大腸がん検診で異常が見つかると、以下のような病気が考えられます

大腸がん

大腸の内側にがん細胞ができる病気です。

大腸ポリープ

良性の腫瘍が多いですが、いくつかのポリープはがんになるリスクがあります。

炎症性腸疾患

クローン病や潰瘍性大腸炎など、腸内に炎症が起こる病気です。これらは大腸がんのリスクを増加させることがあります。

肛門周辺の血管や組織が腫れたり、炎症を起こしたりする病気です。

大腸がん検診で引っかかった方は大腸カメラ検査を受けましょう

事前受診大腸がん検診で引っかかった場合、なぜ大腸カメラ検査が必要なのでしょうか。
検便で陽性(異常)の結果が出た場合、大腸内で出血が起きている可能性が高いです。しかしこの検査だけでは、具体的に「何」が起きているのか、「どこ」で起きているのかまではわかりません。
ここで大腸カメラ検査が登場します。

大腸カメラ検査とは?

大腸カメラ検査は、内視鏡と呼ばれる柔らかい管にカメラがついた医療機器を使って、大腸の内部を直接観察する検査です。内視鏡を肛門から挿入して、大腸の中を丁寧に見ていくことで、異常がある箇所を詳しく調べることができます。

なぜ大腸カメラ検査が必要なのか?

詳細な診断ができる

大腸カメラで直接大腸の内部を観察することで、ポリープやがん、炎症など具体的な異常を発見することができます。これにより、大腸がん検診ではわからなかった詳しい部分をみることができます。

早期発見・早期治療

大腸がんは早期に発見すれば治療しやすい病気です。大腸カメラによって早期の段階で異常を発見することで、手術や治療の方法も選択肢が増えます。

ポリープのその場での除去

日帰り大腸ポリープ切除大腸カメラ検査中に小さなポリープが見つかった場合、その場で取り除くことができます。ポリープは一部がん化するリスクがあるため、早めに取ってしまうことが予防につながります。

組織の詳しい検査

異常が見つかった場合、病変部分の一部を取り出して(生検)さらに詳しく調べることができます。これにより、その異常が良性か悪性かを正確に診断できます。

当院の大腸カメラ検査の特徴

苦痛のない大腸カメラ検査

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)当院の大腸カメラ検査の特徴大腸カメラ検査は、最新の高度な内視鏡システムと、それを使いこなす高い技術力があればほとんど苦痛なく受けることができるようになっています。当院では、検査経験の豊富な専門医・指導医が大学病院クラスの最新機器を用いて、きめ細かく配慮しながら検査を行っています。また、軽い鎮静剤を使用してウトウトしている間に検査を受けられるため、痛みや苦しさだけでなく、不快感もありません。スムーズに検査を行えるため、スピーディに高精度な検査が可能です。

最新の内視鏡システム「EVISLUCERAELITE」を導入

最新の内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」を導入最新の内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」を導入患者様にご負担のない検査ができるよう、当院ではオリンパス社の最新の内視鏡システム「EVISLUCERAELITE(イーヴィスルセラエリート)」を導入しています。画像強調観察により早期の病変発見が可能で、挿入性も優れています。通常観察と近接拡大観察を容易に切り替えることができます。大学病院にも導入されている高度な機器です。熟練した専門医・指導医の手技を正確に伝えることができ、スピーディに精緻な検査ができるため患者様のご負担も少なくなっています。

大画面で高精細なハイビジョンモニター

高精細なハイビジョンモニター大画面で高精細なハイビジョンモニター検査中は、大画面の高精細ハイビジョンモニターに画面を映し、微細な病変も瞬時に発見できるようにしています。このモニターは角度や位置をその場で簡単に変更可能ですし、反射や映り込みもなく、検査を行う医師が斜めの位置からみても見やすく短時間で精度の高い検査が行えます。

無送気軸保持短縮法で苦痛の無い検査

無送気軸保持短縮法で苦痛の無い検査無送気軸保持短縮法で苦痛の無い検査大腸カメラ検査での苦痛はほとんどが挿入時に起こっており、スコープの挿入時に大腸を引き伸ばしたり、押したりすると痛みや苦痛を生じさせます。これは無送気軸保持短縮法という洗練された手法で回避できます。曲がりくねってねじれた大腸の状態は、患者様お一人おひとりで全く異なりますが、無送気軸保持短縮法は余計な空気を入れないようにしながら大腸を手前に折りたたんで進めていきます。そのため、大腸の状態にかかわらず引き伸ばしたり押したりすることがないため、苦痛や不快感がありません。

お腹の張りを抑える炭酸ガス送気システム

お腹の張りを抑える炭酸ガス送気システムお腹の張りを抑える炭酸ガス送気システム大腸のヒダに隠された部分も見逃さずに観察するために、大腸カメラ検査では気体を送気して大腸を膨らませます。通常の検査では空気を使うためお腹の張りが検査後も長時間残りやすかったのですが、当院では吸収の速い炭酸ガスを送気するシステムを導入してお腹の張りをすばやく解消するようにしています。炭酸ガスは空気よりも吸収が200倍早く、吸収された後は二酸化炭素として呼気で自然に排出されます。そのため、従来は数時間残っていたお腹の張りが、検査後すぐに気にならない状態になります。

安心してリラックスできるリカバリールーム

軽い鎮静剤を使用した痛みのない検査安心してリラックスできるリカバリールーム検査後は、鎮静剤から完全に覚めるまでリカバリールームでお休みいただきます。安心してゆっくりとお過ごしいただけます。

まとめ

大腸がん検診で異常が見つかった際に大腸カメラ検査を受けることは、あらゆる病気の早期発見と早期治療につなげるための非常に有効な手段です。大腸カメラ検査は不安かもしれませんが、正確な診断と治療のためには欠かせない重要な検査ですので、桶川市にお住いの方はもちろん、周辺の北本市や上尾市にお住まいの方も、ぜひお越しください。

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